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子宮内膜炎と子宮内膜症はどう違うの?
良く混同されやすい用語として「子宮内膜炎」と「子宮内膜症」があります。
「子宮内膜炎」、特に慢性子宮内膜炎は、子宮の内側の粘膜が細菌感染などにより慢性的な炎症を起こすことを指します。慢性子宮内膜炎は、着床不全(良好胚を移植しても妊娠に至らない)や妊娠早期の流産の原因となると言われています。
「子宮内膜症」とは、子宮の内側の粘膜が、卵巣や腹膜など子宮以外の場所で増殖・剥離を繰り返すことを指します。この状態が続くと、月経時の血液が排出されずに貯まり、特に卵巣内にたまった場合はチョコレート嚢胞と呼ばれる卵巣嚢腫になります。
この二つは似たような言葉ですが、それぞれ検査法や治療法は全く異なりますので、混同しないように注意しましょう。