「痩せる」と「キレイ」で「若く見える」といった価値観に基づきネット上にダイエット記事が氾濫している日本の女性は危険な状態に置かれています。
自分の見た目にこだわって食生活に注意を払わず、むやみにダイエットした場合は以下のような事が起こりえます。
- 将来結婚して子供を作ろうとしてもできない「不妊症」となり得る
- 妊娠中にも係わらず、サラダなどの栄養価の低い品ばかり摂って、胎児が低栄養状態となる
- このような状況で育った胎児は、少ない栄養を効率よく胎内に取り入れる体質を作ろうする
- 胎内での栄養が少なかったため、生まれた時は低体重児のとして生まれます。
- このような子どもは異常行動や疾病も多くなってしまいます。
今後、痩せ志向が強い日本において、より生活習慣病を発症しやすい子どもが多く生まれることが予想されます。
生まれてくる子どもの将来も踏まえ、少しでも病気になりにくい子どもを育てるにはどうすれば良いかを考えるべきかもしれません。
そう考えると、喫煙も低体重児の大きなリスクになるため、控える方が賢明です。
・ナチス時代に発生したオランダの冬の飢饉事件
第二次世界大戦にナチスドイツがオランダに対して出入港禁止措置を行いました。
これによって食糧が寸断され、多くの人が飢餓状態に陥りました。
このときの、一人あたりのカロリー摂取量は700 kcalだったと言われています。
一般的な成人の摂取カロリーが1800kcal~2200 kcal程度なので、当時の食糧危機の度合いが伺えます。
この時代に、当然ながら妊婦も同じように飢餓状態になりました。
このとき生まれた子どもに対して疫学調査を行ったところ、成人した後に高確率で糖尿病・高血圧などの病気を発症したことが分かりました。
これにより、「妊娠中の低栄養は、生まれてくる子供に対して生活習慣病のリスクを高める」という説が実証され、現在では多く支持されています。
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