法律に明記されているわけではありませんが、特別養子縁組制度の運用をみると、育て親にも事実上の年齢制限があるといえます。養子縁組を前提にした里親委託をおこなう全国の児童相談所では、育て親と子どもの年齢差を「おおむね45歳以下」としています。赤ちゃんを委託することの多い民間団体も、行政の基準にならう形で育て親の年齢に制限を設けているところが多いです。このため、赤ちゃんから育てたい場合は「45歳」が育て親になる(事実上の)タイムリミットになります。
調査結果では、申し込みから試験養育期間を経て特別養子縁組が成立するまでに平均20.8カ月かかっています。養子を迎えると決め、アクションをおこしてから、名実ともに「わが子」となるまでに2年近くを要していることになります。
ここから言えることは、夫婦にとって子どもを育てることが最終ゴールであるなら、治療を始めるタイミングで、特別養子縁組という選択肢も視野に入れて情報を集めたり、経験者に会って話を聞いたりといった「準備」を始めたほうがいいということです。
参照サイト:http://www.huffingtonpost.jp/eri-goto/adoption-as-an-option_b_16280614.html
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