2025年も残すところ、あとわずかとなりました。
皆様にとって、この一年はどのような時間となったでしょうか?
สวัสดีค่ะ IVFサポートセンター日本人スタッフの加地 茜(かじ あかね)です。
IVFサポートセンターでは、今年一年を通じて、タイの不妊治療に関するニュースや変化を追いかけながら、カップルの皆様が「自分たちに合った選択肢」に出会えるよう、日本語でのコーディネートとサポートに努めてまいりました。
本記事では、2025年の不妊治療シーンを語る上で欠かせない3つのトピックを取り上げながら、一緒に振り返ってみたいと思います。
1バーツ5円台へ…「円安」が海外治療の前提を変えた
2025年は、体感としても数字としても「円安の影響」を強く感じる一年でした。
年末にかけては、ついに1バーツ=5円台に到達し、タイでの治療費や滞在費、渡航にかかる総額が、これまで以上に“見え方”を変えた方も多いのではないでしょうか。
海外治療は、治療そのものの費用だけでなく、
-
渡航回数
-
滞在日数
-
検査や薬の追加
-
スケジュール変更(採卵・移植の調整)
といった要素が重なり、「総額は人によって大きく変動する」のが現実です。そこに為替が加わると、想定していた予算に“ズレ”が生じやすくなります。
IVFサポートセンターでは、2026年以降も円安傾向が続く可能性を念頭に、
「いくらで出来ますか?」ではなく、「どんな前提だと、いくらくらいになりやすいか」という形で、できる限り現実的な見積りと計画づくりをお手伝いしてまいります。
参照:https://wise.com/jp/currency-converter/thb-to-jpy-rate/history
卵子・精子提供の「匿名性」—世界は“開示”へ動く
2025年に、特に印象深かった動きのひとつが、卵子・精子提供における「匿名性」を巡る国際的な議論です。
近年、世界では「匿名のまま提供する」形から、
ドナー由来のお子様が将来、自分の遺伝的出自を知る権利を重視する方向へ、制度や考え方が動いている国が増えています。
さらに、遺伝子解析サービス(DNAマッチング)やSNSの普及により、
「匿名」という前提そのものが、以前より成立しにくくなっている点も見逃せません。
卵子提供・精子提供をご検討される際は、
-
どこまでの情報が提供されるのか
-
どのように情報が保管されるのか
-
将来、子ども側の希望が出た場合の考え方
-
国や医療機関によって何が違うのか
といった点を、最初の段階で確認しておくことが、後々の安心につながります。
IVFサポートセンターでも、医療面だけでなく、こうした倫理・制度・将来の見通しも含めて、できる限りわかりやすく整理しながら、ご相談をお受けしています。
参考:https://ameblo.jp/kazutom/entry-12939468304.html
卵子凍結は「希望」から「計画」へ――“現実的な見通し”を言語化する動き
2025年は、卵子凍結(妊孕性温存)に関する情報が、さらに一般の方へ届きやすくなった一年でした。
一方で「とりあえず凍結しておけば安心」という空気感から一歩進み、年齢やAMHなどの指標を用いて、“今どれくらい凍結できそうか”“何回の採卵が現実的か”といった見通しを、より具体的に共有する重要性が強調されるようになりました。
卵子凍結は、将来の選択肢を広げるための手段の一つですが、過度な期待があると、後になって「こんなはずでは…」というギャップにもつながりかねません。
だからこそ、数値の意味を丁寧に理解し、医師と一緒に「自分に合う計画」に落とし込むことが、2025年の大きな潮流だったと感じます。
参考: https://ameblo.jp/kazutom/entry-12951067689.html
2026年に向けて
2025年は、円安という現実的な課題が大きくのしかかる一方で、
卵子・精子提供のあり方や、情報の透明性など、“長い目で見たときの安心”を考える流れが強まった一年でした。
2026年は午(うま)年。
前へ進む力、流れを変える力が求められる年でもあります。
IVFサポートセンターは、これからも最新情報の収集と、皆様それぞれのご事情に合わせたコーディネートを大切にしながら、丁寧に伴走してまいります。
本年も、ご相談・ご利用いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
2026年が、皆様にとって希望あふれる一年となりますよう、お祈り申し上げます。
お問い合わせはご遠慮なく。


